Rimの家庭でできる「ゆる」モンテッソーリ子育て in Hawaii

ハワイでのワーママ子育て雑記。ハワイ生活、モンテッソーリ、RIEペアレンティング、発達心理学などのテーマも。

行動分析士のすすめるトイレトレーニング 後編

トイレトレーニング後編です。

 

 

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行動目標2:トイレでおしっこをする

初めは「こんなにトイレに頻繁に連れていったら、簡単にトイレでおしっこできるんじゃないか」と期待すると思います。私もそうでした。でも、この時点でトイレでおしっこができたらラッキーくらいに考えたほうがいいと思います。

それでも早い子だと1日目に、ゆっくりな子でも3日目くらいには偶然1回でもトイレ(おまる)でできると思います。もしできた時はとびっきり子供を褒めてあげてください。そしてあらかじめトイレに用意しておいた成功した時用のご褒美をすぐ渡します。

育児サイトにあるように、子供がシールが好きならシールでもいいのですがシール好きな子供ばかりではないので、渡して確実に喜ぶものがいいです。

そのあとは普通にパンツを履かせタイマーをリセットします。

 

この段階での行動のABCはこちらです。

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A(きっかけ):トイレ(おまる)に座っている

B(行動):トイレ(おまる)でおしっこをする

C(結果):ご褒美をもらう

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ここで大事なのはなるべく早く成功体験をさせ、トイレ(おまる)でおっしこ→ご褒美の流れを味わってもらうことです。それによって子供は「またトイレ(おまる)でおしっこしたい」と思うようになるからです。

子供ははじめ、自分の意志でおしっこを出すというのの理解が難しいと思います。おしっこは自然に出て来るもの、という感覚に近いからです。ただ、練習を重ねていくうちにこの感覚がだんだんわかるようになると思います。体のどこに力を入れればおしっこが出てくるかがわかると、この後のプロセスがとても速く、楽に進みます。

 

行動目標3:自分からトイレ(おまる)に座る

この時点で何日か経っていれば、子供も親もトイレタイマーに反応してトイレ(おまる)に行くということに慣れてきていると思います。

定期的にトイレ(おまる)にいくこと、トイレ(おまる)はおしっこをするところだということ、座れたりおしっこをしたりすると褒めてもらえてご褒美がもらえ、良いことが起こるということを子供にしっかり理解させましょう。

トイレタイマーが鳴ったら「トイレの時間!やったー」と大人が楽しそうに言うことで、子供も進んで自分から行ってくれるようになると思います。

ここのABCは上記のものと似ていますが、

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A(きっかけ):トイレタイマーが鳴る

B(行動):自分でトイレ(おまる)に座りにいく

C(結果):ご褒美がもらえる(誉め言葉や具体的に渡せるもの)

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行動目標4:自分からトイレ(おまる)に座っておしっこする

トイレタイマーによってトイレにいく習慣が付くのはいいことですが、これをずっと続けるのは子供にとっても親にとっても自然なことではないし大変です。なので、トイレに行くこと自体が習慣付いてきたら今度はタイマーをきっかけにするところから自分の尿意をきっかけにしてトイレに行くことに切り替えていきます。

 

トイトレの一番の要所であり難所なのが、尿意を感じた時に自分でトイレ(おまる)に行くと決め行動することです。子供は普段今自分が遊んでいることに集中していることが多いので、なかなかそれを中断してトイレ(おまる)に行くと意識を切り替えることができません。

でも、ここまでの段階で失敗を繰り返し濡れたり汚れたりする不快感を味わっていて、更に親からトイレに行こうね、おしっこはトイレだよ、と何度も言われているうちにだんだん行かなければ、という意識になってくると思います。

それでも「おしっこがでるかもしれない」という感覚は難しいので初めは「出ている時に意識を向ける」ことから始めれば良いと思います。

 

例えば、お漏らしをしているときに下を向いて自分の出しているとこをを見ていますか? そこからだんだん「出るかもしれない」ときに下を向きだしたりすれば成功に近づいています。

トイトレ準備のところでおまるを使うことをおススメしますと書きましたが、おまるが一番活躍するのはここの部分です。トイレのすぐ近くに遊び場がない限り、

遊んでいる→尿意を感じる→遊びを中断→場所まで行く→おしっこを出す

までが時間がかかりトイレにたどり着く前に出てしまうことが多いです。

おまるを遊んでいる場所のすぐ隣に置いておくことによって遊びを中断してから座るまでの時間を大幅短縮できるので子供も成功体験を得やすく、それによってトイトレもスムーズに進みやすいです。

なので、親がおまるに強い抵抗がない限り、とくにトイトレを短期間でやりたいと思うのならおまるの導入をおすすめします。

おまるを毎回洗うのが面倒、という時はおまるの中に広げたオムツを敷いておくとそれを捨てるだけで良いので楽ですよ。

 

少し脱線しましたが、始めは尿意を感じる→おしっこが出るのがほぼ同時のように子供には感じられると思います。実際おしっこが出始めると体が固まってどうしていいかわからない、という子供さんも多いです。

ここで活躍するのが子供を観察している親の行動の速さです。子供が「ん?」という感じで遊びを中断したとき、下を向いて自分の股の部分を見た時、すかさず抱き上げておまるに座らせます。パンツは脱がせた方が汚れものが少ないですが時間がない時はそのままでもOKです。それでおまるにおしっこができた時は「おまるにおしっこできたね~!」と沢山褒めてご褒美を渡します。親にアシストしてもらったとしても成功は成功です。

 

また、おしっこが出始めてしまった時も一緒です。良い言い方が見つからないので直接的な書き方になってしまいますが、おしっこが出ている途中でも抱き上げておまるに座らせ、例え最後の数滴でもおまるにおしっこが入れば成功とします。親の洋服なども高確率で汚れてしまいますが洗いやすい家着などを着て取り組んで下さい。

ここで子供に習慣づけたいのは「おしっこが出ると思う時は素早く座りにいく」という「尿意→座る」の行動の関連付けです。しかもなるべくスピーディーにです。

ABAでは親のアシストを「プロンプト」と言いますが、始めは親が抱き上げておまるに座らせるところからだんだん脇の下を持って立ち上がらせるだけとか、手を持ってトイレに促すなど、だんだんプロンプトを弱くしていくことで子供の自立を助けることができます。

最終的な目標は子供が尿意を感じて、親のプロンプトなしで自分で座れるようになることです。

行動のABCはこちらです。

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A(きっかけ):おしっこが出そうだと感じる

    <親のプロンプト(だんだん弱くしていく)>

B(行動):おまる(トイレ)に座っておしっこをする

C(結果):ご褒美をもらう

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尿意があるときにトイレにいけるようになったら、だんだんトイレタイマーは必要なくなってきます。ただ、トイレ覚えたての子供は遊びに集中していれば集中しているほどトイレを忘れがちになってしまうので、完全に習慣化するまでは1時間に1度くらいは連れて行った方が失敗が少なくなります。

子供さんによっては「おしっこを意識してトイレ(おまる)で出す」ということがだんだんできるようになってくるかもしれません。

 

行動目標5:おしっこが出そうと親に言える

「行動目標を決める」の部分に親に言えるという部分はカッコにしました。その理由は、コミュニケーションの行動は必ずしもトイレ成功には直結しないからです。上記しましたが、発達障害などで発語のない子供たちにトイトレをしてきた経験から考えると、「おしっこでる」というコミュニケーションはこの段階でなくても大丈夫です。

ただ、トイトレが家で成功した後、外出時トイレに行きたければ親に言わなければいけないし、学校や保育園など親が一緒にいられない環境に行った時周囲の人に伝えなければトイレへのアクセスがない場合があるからです。

トイトレを始める時にすでに言葉が沢山出ていて「おしっこでる」という事を簡単に言える段階であれば、ここで行動目標に加えてください。

 

ここでの行動のABCはこちらです。

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A(きっかけ):おしっこが出そうだと感じる

B(行動):「おしっこ出る」と伝える

C(結果):すぐにトイレに連れていってもらえる

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子供に「おしっこが出そうだったらおしえてね」と教えておきます。初めは中々言えないと思いますが、もし偶然でも言えたとき、たくさん褒めてすぐにトイレに連れて行き、おしっこができたらご褒美という行動目標4で達成したことにつなげていきます。

 

おまるからトイレへの移行

行動目標4でおまるを取り入れた場合、ずーっとおまるを使わなければいけないのかと気になりますよね。でもおまるからトイレへ無理なく移行する方法があります。

例えば、現在おまるを子供の遊び場であるリビングに置いていてトイレは廊下のつきあたりにある、という場合。

おまるでおしっこをする、という習慣が付けられたらおまるをだんだんトイレに近づけるように移動させます。初めは50㎝ずらし、おまるがまだリビングの子供の見えるところにあるように。そこでおしっこすることに慣れたら更に50㎝、という用にです。だんだん、だんだん移動して、それでも子供がそこにおしっこしに行くようであれば大丈夫です。もしリビングから外へ出して子供から見えなくなった時点でおしっこへ行かなくなってしまったら、その前の段階に戻してずらす幅を小さくします。

ほとんどの子供はここまで細かくやらなくても2-3回移動するだけでトイレに行くようになると思います。同時に、トイレ自体に座ることもだんだん練習していってください。

トイレへの道筋は常に子供がアクセスしやすいように障害物なく、ドアを開けたままにし、朝や夕方は常に電気をつけたままにしておくと子供が行きやすくなります。親御さんによっては電車好きの子供のためにトイレまでの道筋に線路のマステを貼ったりという工夫をする方もいて、いい方法だな、と思いました。

 

トイレタイマー・ご褒美を間引いていく

行動目標4を達成し自分の尿意がきっかけでトイレ(おまる)に座り、おしっこができるようになればトイトレは9割成功と言っていいと思います。

ここからはトイレの行動を自然な形に近づけるようにします。

子供が尿意に反応できるようになったらトイレタイマーは徐々になくしていき、あとはしばらくトイレに行ってないな、と親が気付いたときに「トイレ大丈夫?」「おしっこでる?」などの声掛けに切り替えていきます。とくに子供が何かに集中しているときは注意です。

 

ご褒美に関しても、毎回何かをあげるという仕組みから2回に1回、それでもトイレ行動が保持できるようなら3回に1回と、だんだん間引いていきます。

ここでこそ活躍するのが、巷でよく使われているシールです!

シール自体がご褒美で、それだけで喜んでトイレに行ってくれる子を除いてほとんどの子はシール自体にはすぐに飽きてしまいます。

ただ、「シールを〇個集めたら・・がもらえる!」という仕組みづくりをします。

たとえばこのしまじろうのシール台紙:

 

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画像提供:ベネッセ教育情報サイト

数字を日付と捉えるのもいいですが、トイレにいった回数として捉え、2回に1回でご褒美を間引く時は2・4・6・などの偶数にあらかじめ印をつけておき、子供がトイレに行く度にシールを貼っていき、偶数に到達したらご褒美を渡します。

 

ツイッターの方で紹介しましたが、トークンを使う方法もあります。ABAの正式名称はToken Economyといいます。

これは視覚支援の一つで、あらかじめどんな行動をすればトークンがもらえるのかを子供と決めておき(この場合はトイレでおしっこができたとき)、行く度に一つトークンを渡して、すべて貯まるとご褒美の引換えができます。お店のスタンプカードみたいなものだと思っていただけるとわかりやすいと思います。

私は仕事では5-6歳くらいまでのお子さんには5個くらいまでのトークンを作ります。

下は娘に私が作ったトークンです。

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始めは2回おしっこから間引いていったので、4のパイナップルと5の虹だけ剥がし、一回おしっこできたらパイナップル、2回目に虹を渡してご褒美が得られるようにしました。

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これが作ったアイコンのすべてです。娘はトイトレの時プッシュポップのおもちゃ、スライム、ウォータービーズ、スマホ動画が一番のご褒美だったのでこれだけのものを用意して、毎回何が欲しいのかを娘に選ばせました。

ご褒美が少ないとどうしても飽きてしまうので、いくつか用意した方がいいと思います。

 

ちなみにこのトークンですが、トイトレ以外にもたくさんの違う行動を教えることに大活躍するので一つ作っておくといいと思います。必ずしもラミネートしたものでなくても、紙に枠を書いてシールやスタンプをあげたり、チェックマークや花丸を書くだけでもいいので簡単に始められます。

 

トークンを間引いていってもトイレに行く行動が継続できれば目標達成です。いずれはご褒美がまったくない状態でも自分からトイレに行けるところまで間引ければ大成功でしょう。間引く時は焦らずに、子供の様子を見ながらにしてください。目安は3週間に1度くらい、1つ間引くくらいでいいと思います。

 

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さいごに

ここまでトイトレの進め方をなるべく詳しく書いてきました。

これ以外にもうんちのトレーニングだったり、周辺目標(お尻を拭く、手を洗うなど)だったり、外出時や就寝時のトレーニングなどトイトレにはまだまだ続きます。

もしリクエストがあればまた改めて書こうと思いますが、ここまで達成できればオムツの使用頻度も減り、かなり楽になるのではないかと思います。

ここに書いた情報が少しでも役に立てたら嬉しいです!😊