Rimの家庭でできる「ゆる」モンテッソーリ子育て in Hawaii

ハワイでのワーママ子育て雑記。ハワイ生活、モンテッソーリ、RIEペアレンティング、発達心理学などのテーマも。

いたずら? こだわり? モンテッソーリの「スキーマ」とは?

ご無沙汰してます!

今回はモンテッソーリの「スキーマ」というものをご紹介します。

 

 

 

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スキーマって何?

スキーマモンテッソーリ用語ではありません。もともとは図形などで使われた用語だったようです。

私が一番初めにスキーマを知ったのは心理学で、心理用語として使われる場合は世界を理解するためのフレームワーク心理的なパターンや物事の概念のような意味になります。認知行動療法の派生でスキーマに焦点を当てた「スキーマセラピー」のいうのもあるくらいです。

 

ちょっとふわっとしてて分り辛いですね。

 

例えば子供が「猫」というものを学ぼうとするとき、4本足で毛に覆われていてヒゲがある動物と認識するとします。猫という存在のスキーマを自分の中で作るわけです。

そのあと動物園に行き、猫によく似た「虎」という生物を見たとします。自分の中での猫のスキーマに当てはまるので「猫」と呼ぶかもしれません。

そこで親に「それは猫じゃなくて、虎というんだよ」と教わるとします。そうすると自分の中で「猫みたいだけどもっと大きくて、縞模様で、牙がある動物」という虎のスキーマを改めて作ります。そうやって物事を理解していくのです。このスキーマが洗練されると、細かな違いで種類を判別できるようになります。

 

スキーマは人にも当てはまります。「お母さん」「先生」のような役割から来るスキーマもあるし、「〇〇ちゃんはこういう人」、のように性格などをスキーマとして理解します。また、スキーマは自分にも当てはめられ、過去の経験や体験などから「自分はこういう人」のような自己スキーマを持っています。

 

自己スキーマが時に問題になるのは、不安・うつ・人格障害がある人の中に「自分は愛されない人」「何をしても失敗する人」など、ネガティブなスキーマ保有してそれによって苦しんでいる場合があるからです。

例えば、「自分は愛されない」というスキーマを抱えてしまっている場合、嫌われることに敏感になったり、逆に「どうせ好かれないんだから」と自分から人に嫌われるような言動を繰り返す場合があります。

スキーマセラピーはそこに焦点を当て、上記した「猫じゃなくて虎」と教えた親のように自己スキーマ(と他人のスキーマ)を書き換えることを目的としています。

 

少し話が反れました。

 

モンテッソーリや教育でいう「スキーマ」とは上記した「猫と虎」の方に近く、子供が現象や概念を初めて学ぶ時に繰り返しそれを試したりそれにこだわったりすることを言います。

幼い子供(1歳ー3歳)に見られることが多いですが、成長に伴い形が変わるのでもっと年齢の高い子にも見られます。

 

 

なぜスキーマを知ることが大事なのか

私たちには当然わかる物事、例えば物を離したら下に落ちる、ドアノブをひねったり引けば開く、押したら進む、叩いたら音がする、も初めて体験する子供にとっては未知で不思議なことばかりです。

子供の自然な好奇心によってその現象を何度も見てみたくなるし、色んな物を使って試してみたくなります。そうやって繰り返していくことで自分の中で「こうすればこうなる」「これはこういう物」という物事のスキーマを作っていくのです。

 

ただ、「モノ(食べ物含め)を落とす、投げ捨てる」や、「戸棚を全部開けて中身を全部引き出す」など、スキーマを知らない親の視点からみるとただのいたずらに見えます。

「だめって言ってるのに何度もやる」

「危ないからやめて欲しいのにやめてくれない」

「言っても聞かなくてイライラする」

子供のスキーマ作りの行動はこう解釈されても不思議ではありません。

 

大事なのは親が視点を変え、子供の目線に立って見てみることです。これらの行動は親を困らせようとか、イライラさせようとか、危ないことをわざとしているのではないはずです。

 

子供にとってスキーマ作りを探求することは楽しく、知的好奇心を満たします。誰かに命令されてするわけではないので、自主性も育ちます。

 

 

一般的なスキーマの種類

では、スキーマにはどんな種類があるのでしょうか。代表的なものを10個、ご紹介します。この10個以外にもありますので、自分のお子さんで探してみてください。

 

視点の変化

逆さまになったり、股のぞきをしたりして視線が変わることによる景色の変化を楽しみます。

 

入れる・出す・引き出す

色んな物を色んな物に入れて、出して、入れて、出して・・。

大きさや素材の違いを楽しんだり、入るか入らないかのサイズ感を確かめたりします。

 

覆う・隠す

いないいないばあ、に代表されるように、自分や物を覆ったり出したり、物を色んな場所に入れて隠してそれをまた出したりします。

 

繋ぐ・離す

ブロックや電車などを繋いでは離したり、くっつけては離したりします。

 

積み上げる・壊す

積み木やカップおもちゃなどを積んでは壊してを繰り返します。

 

狭いところに入る

バスケットや段ボールなど、小さくて狭い所に入りたがることはありませんか? 家具の隙間などもそうです。

 

回転する

回転するものをずーっと見ていたい、ということがあります。洗濯機、メリーゴーランド、車のタイヤなど。また、自分で回った時に見る世界が楽しくて何度もクルクル回ったりします。

 

移動させる

A地点からB地点に物を何度も持って行ったり持って帰ったり、手押し車に物を入れて移動させたりを繰り返します。

 

位置の固定

おもちゃを種類別、大きさ別に並べたり、物の配置を固定したがったりします。(大人が移動させると怒ったりします)。

 

動く(走る・蹴る・投げる・のぼる)

一般的ですね。家の中・外に関わらず走りまわったり、物を投げたり、家具にのぼったりします。

 

 

どうやってスキーマを成長につなげるか

上のスキーマの例を見て、自分の子供に当てはまるものがいくつかあったでしょうか? これらは時期によって強くなったり弱くなったり、またきっかけがあると再登場したり、変化を加えながら発展していったりします。

 

これから、私が娘で観察したスキーマとどういう対応をしているかを例として見ていきます。すべてのスキーマはカバーしていませんが、きっとどういう事がヒントになるのかがわかると思います。

 

視点の変化

娘は私にのしかかってくることが多いのですが、太ももに頭を乗せてのけぞったりすることが多いです。頭に血がのぼったり首に負担がかからないように気を付けながら気の済むまでやらせることが多いです。

 

入れる・出す・引き出す

しばらく前から物を箱に入れたり出したりを繰り返して遊んでいます。娘が安全に使えるお菓子の空いた箱、ケースなどをおもちゃと一緒に置いています。娘は「蓋を開ける」という行為が好きなので、色んな形状のフタ付きの入れ物があります。

まだひねったり回して開けるのはできないので、手か口で開けられる比較的柔らかいものが多いです。

また、娘も例に漏れず引き出すのが大好きなので、オムツを替える時はお尻ふきを規定枚数を娘に引き出してもらっています。また、7-9か月くらいの時は空いたティッシュの箱にガーゼを何枚か入れたおもちゃが好きでずっと引き出して遊んでいました。

 

キッチンやバスルームでも必ず引き出しから物を出したがるので、引き出しの一つずつを娘専用にしています。そこに娘が触ってもいいもの(洗浄したボトルや木のスパチュラなど)を入れて引き出してもらってます。

 

覆う・隠す

覆うのは「いないいないばあ」の遊びが代表的ですね。

その他にも娘は自分のことをガーゼやタオルで覆うが好きなので、お風呂上りでパジャマを着た後に小さいタオルを手渡すと自分から頭にかけることが多いです。

最近はオバケになるのも大好きなので、薄くて軽い白布をかけてあげて「オバケだぞ~」と言うと嬉しそうに家中を歩き回ります。

 

積み上げる・壊す

これは予想通りというか、積み木を使って満たしてあげています。積み木以外だとLoveveryに入っていたフエルトの入れ物を3個重ねて積み上げたり、空き箱を積んだり、ティッシュの箱、小さな段ボールなど、けっこう色んなものが積めます。

少し大きくなってきたら積み上げるパズルみたいなのもいいかな、と思ってます。

 

動く(走る・蹴る・投げる・のぼる)

コロナの時期は中々外出できなかったのですが、ロックダウンが解除された今は公園などに行けるようになったので公園で沢山運動をさせています。ハワイにはあまり遊具のある公園がないのであまり登れるものはないのですが、もう少し大きくなったら低い木に登ったりできるかもしれません。室内ジャングルジムも考えていますが、もう少し先になりそうです。

 

最後に

 

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スキーマのこと、少しは説明できたでしょうか。

目標はなるべく「それに触っちゃダメ!」という回数を減らして、「これはダメだけど、こっちならいいよ」を作ることです。

子供の好奇心をつぶさないように、でも安全に遊んでもらえるように、親の工夫は尽きないですね。

自分のイライラも減って楽になるようにこれからも考えていこうと思います。